医療における信頼とは
2017年09月04日
あなたは医師にあなたの要望する検査の必要がないと言われたときそれを素直に受け入れられますか?
外来で;「頭が痛いのでMRI撮ってください」
医師の答え;あなたの頭の痛みでMRIを撮る必要はありませんよ
反応;① 違う病院に行き、またMRIを要望する。
反応;②「必要ないと言われて安心したわ」となるか
実際;病院の医師の思考回路として、診断としてはほぼ大丈夫だと思っていても患者さんの「MRIを撮ってほしい」という要望を優先することが多い。なぜなら万が一なにかがあった時の心配、病院の利益の問題、評判の問題(要望に反して撮らなかったことによる満足度の低下) 結果 患者対医師の信頼関係より利害関係の方が優先される。
質問;私の病気、健康、老化に対する不安を解消してくれるところはどこ?
答え;当院にはあります。検査の意味、治療の限界、健康とは何か、不安の源(死への恐怖)について話会いましょう。
終末期にさしかかると直面する問題があります。それは対医療に関して、検査や治療の比重が低くなり、医師や看護師への人間的なつながりの比重が高くなるという事です。今まで自分の事しか信用していない方の場合、元気な頃は自分の要望する検査なり治療なり自分の思うままにできてきたかもしれません。しかし終末期はそうはいきません。我々の声に耳を傾けていただければ幸いです。