上田医院流 インフルエンザ 対策
2018年02月19日
質問;学校や会社に報告のためにインフルエンザかどうかの診断が必要です。絶対に鼻に入れる簡易診断キットが必要ですか?
答え;現在の簡易診断キットの正確性は90%程度で限界があります。最終的には状況判断を含めて医師が診断しますのでキットでの診断なしでもインフルエンザの診断は可能です。
質問;医院に行くとインフルエンザがうつりそうで心配です。
意味;その通りです。診断のために医院に来ることが感染の拡大に寄与することは間違いありません。心配なら家族が来院、家族がいない場合は電話相談で診断は可能です。
質問;インフルエンザの場合は薬を一刻も早く飲まなければならないと聞いていますが。
答え;「薬を飲んで早く治りたい」気持ちがあることは承知していますが、現代社会ではインフルエンザと診断されたら有無を言わさず最低5日は休まされます。薬の効果は最大に見積もって1日早く解熱することしかなく、薬を飲んでもウイルスは減らないことが証明されました。早く熱が下がってもどうせ休まなければならないことを考えると薬を飲まないで薬の副作用を心配せずゆったり寝ていたほうが体には優しいですね。
提言;インフルエンザだと思ったら5日間休む。抗インフルエンザ薬は飲まない。診断書はいつでも書きます。
今年のインフルエンザの罹患患者数はかなりの数に達すると報道されました。そして解決方法はお決まりの文句;ワクチン接種を、早期の受診を、薬を、そしてうがい手洗いの徹底を・・と。そろそろ言わせてもらいます。その方法で感染の拡大は防げません。薬で早く治るなら感染の拡大も減るはずなのに、それも違います・・と。感染の拡大を防ぐには、風邪をひいたと思ったら外には出ずに家で寝ていることが大切です。