認知症におけるコロナ対策

2021年05月04日

その1;完全隔離はできない。

答え;個室に完全隔離し外から施錠、もしくはベッド上で拘束し動けないようにさせる、人道的に無理ですね。

 

その2;施設等で、ガウンテクニック(感染予防服)は非常にスタッフを疲弊させるので使用しない。

答え;ガウンテクニックをしっかり運用するには職員教育の徹底、それに見合った施設環境がそろわないと意味がない。職員の精神的ストレスが増すことの不利益が大きいと判断している。中途半端な運用をするならしない方がよい。

 

その3;トイレ周り、共有部分の消毒は徹底する

答え;飛沫感染の予防は難しい、しかし接触感染(ものに着いたウイルスに触ることによって感染)の可能性は下げられるのでこれは徹底する。

 

その4;施設などで感染者が出た場合、入居者(利用者)、スタッフにPCR検査を強制しない。

答え;感染経路の探索は、犯人捜しと同等の精神的障害を皆にもたらす、「悪いことした」という罪悪感を植え付ける、点で反対。また感染の拡大を防げたという証拠はない。無症状のPCR陽性者は感染者ではないことが多い。したがってスタッフで風邪症状がある場合には休んでもらうという通常の方法で十分と考えている

 

院長のひとり言

テレビで認知症の一人暮らしのお婆さんがコロナに感染?孫からうつされたとの報道。「あんたコロナやから家から出たらあかんで」と有名な医師が言っていた。患者は恐怖で混乱した様子だったが、翌日しっかり外出していた。「家に居ないとあかんで、食べものはヘルパーさんがとどけるさかい」と。本人は不穏?コロナと知って届けるヘルパーは居るのか?本人はまだ軽症から無症状。はたしてコロナ検査ってやった方が良かったのかどうか