食べれば元気になるか?

2023年01月15日

質問:体調が悪い時などによく「食べないと元気が出ないから食べなさい」とよく言われますが本当ですか?

答え;結論です。それは間違っています。話が逆です。食べたいと体が食物、水分を欲するようになり、そして元気になって行くのです。身体が欲さないのに食事をしても、余力がある人は消化されますが、余力がない人は吐くか、下すか、苦痛を伴います。

 

現象;食べれば元気になる?と信じている方へ。試しに今日早速いつ

もの食事量の倍の量を食べてください。そして倍働いて下さい。

解説;「そんなの無理無理」と返ってきます。

 

質問;病院などから退院時に1200カロリーは採ってくださいと指導されます。

解説;それは教科書に書いてあるからです。あれはおそらく健康な方の基礎代謝量から導きだされていると思われます。しかし衰弱した高齢者、癌などを患っている方には当てはまりません。

 

質問;では我々の必要な栄養はどうやって決まりますか。

答え;人それぞれ必要カロリーは異なります。一番の目安は自分が欲する物、量は自分の身体でしか解らない、どんなに少ない量でもお腹がいっぱいになる手前が最適量になるかと思います。癌の終末期の方などは顕著にそれが現れます。必要以上に入れると、浮腫み、下痢、痰がでて辛くなります。そして自分の肉をエネルギーに変えていくので痩せていきます。

 

点滴をすれば元気なる。それは事実ですが、これには条件があります。身体が脱水状態で、水分を入れると身体にそれが巡り、尿となって排出されれば、点滴に価値はあります。しかし身体が水を処理できない状態で水を入れると、身体が浮腫み、腹水、胸水、腸管も浮腫み、そして水が飲めなくなります。その時は点滴を絞る、ないしは中止すべきです。僕も病院勤務時代はそれでも生命を維持するにはしょうがないと思っていました。しかし今は違います。身体に苦痛のない終末期をいっぱい診させてもらったので