「発熱外来」がもたらした事
2023年03月15日
質問:発熱外来の目的はなんですか?
答え;感染者(感染が疑われる人)を一般外来患者さんと区分けして感染の拡大を防ぐことが目的です。
質問;その結果どうなりましたか?
答え;発熱している患者さんたちは、身体が辛いのに、診療所の外に作られた簡易スペースで雨風にあたりながらパイプ椅子に座らされるか、立ったまま待たされることになりました。
また予約制のためにあちこち電話して遠い診療所、病院に行かなければならなくなりました。何か所にも電話したのに断られた、と言う話がたくさん聞こえてきました。
質問;医療機関側にとってなにが起こりましたか?
答え;予約枠が設定できたため、自分で人数調整可能、もらえる補助金は人数に比例しないので、最低人数にしようという意識付けが起こりました。
発熱外来ができたために一般外来勤務の医師は「発熱者は診ない」と言えるようになった。
その結果;多数の発熱者が行き場を失い自宅で不安な日々を過ごすことになった。医療機関の収入は大幅アップした。
ちなみに当院は発熱外来を設置しておりません。外来で普通に診察しています。できるかぎりの配慮はしておりますのでご安心ください
発熱外来がもたらしたもの、それは害以外の何物でもなかった。医者は発熱患者を診なくてもよい(発熱外でしか診ない)という空気ができ、なのに一方ではぼろ儲けの道具になった(補助金のおかげで)患者さんたちは路頭に迷うことになった。そんな方たちの不安や怒りをいっぱい聞かされた。熱が出ると心細くなり、自分で検査したって不安は増すばかりだ。やはり直接会って安心を届けられれば良いかな。