認知症の効能
2014年11月03日
その1;こだわりが消える
その心は; 私は絶対に呆けたくない、寝たきりになりたくない、などのこだわりから解放され、「老い」を心配しなくなります。
その2;一人でいても飽きない
その心は; 周囲に無関心になるので、自分の世界に入っていることが多くなります。一人で1日中忙しく誰かと会話したり、仕事したり。しかし逆に関心を引きたくていろんなことをしでかすことがあります。
その3; 苦痛が軽減される
その心は;認知症になると、体に対しての過度の関心が薄くなり、痛み、不安などが軽減される傾向があります。そのことから通院をする必要がなくなり、結果として薬も減るようになります。
その4;笑顔が素敵になる
その心は;一昔前は「恍惚の人」などと言われたように、なにか憑き物が取れたような、わだかまりが消えたような、現世の苦しみから解き放たれたような、そんな感じを受けます。たまにのぞかせる満点の笑顔に遭遇することでしょう。
認知症になると、なにもかもおしましだという風潮がありますが、見方をかえれば、老いの一部として受け入れ、上手に付き合っていけると思います。
身体と頭のバランスが一番大切です。身体が元気で頭の回転が鈍ると「呆け」が目立つようになります。身体が鈍ってきているのに頭の回転が良いと老いを受け入れられずに「うつ」になったり、気がおかしくなったりしてしまう人もいます。極端に呆ける事を恐れずに、体の衰えとともに上手に少しずつ呆ける方が良いかと今は考えています。