認知症肯定論
2016年04月20日
その1;こだわりが消える。好きだった趣味に興味がなくなる。
その心は;「この世に未練はない」と言うための準備期間です。プラスに見ていきましょう。「今日は何日、何曜日か」などと覚える意味はうすいと思います。
その2;一人でいても飽きない
その心は; 周囲に無関心になるので自分の世界に入って、1日中忙しく誰かと会話したり仕事してるつもりになったり空想していることが多くなります。しかし逆に関心を引きたくていろんな周囲を困らせるようなことをすることがあります。そこにはその方の不安と「理解してくれない」という孤独感があります。安心させてあげましょう。
その3;過度な苦痛が軽減される
その心は;認知症になると、体に対しての過度の関心が薄くなり、痛み、不安などが軽減される傾向があります。そして「死」に対して自然な形での受容ができるようになるということです。
その4;笑顔が素敵になる
その心は;一昔前は「恍惚の人」などと言われたように、なにか憑き物が取れたような、わだかまりが消えたような、現世の苦しみから解き放たれたような、そんな感じを受けます。たまにのぞかせる満点の笑顔に遭遇することでしょう。
頭の回転(認知力)と体の動きは比例関係にあるのが良い、と言うのが私の持論です。身体が元気で頭の回転が鈍ると徘徊や事故につながる。身体が衰えているのに頭の回転が良いと、うつや絶望へと導かれやすい。身体が鈍ってくるのと同様に頭も鈍っていくのが自然の摂理と言うものではないかと思うのです。