上田医院流 インフルエンザ 対策
2019年10月13日
質問;熱が出た場合、会社へ報告のためにインフルエンザかどうかの診断が必要です。簡易診断キットが必要ですか?
答え;現在の簡易診断キットの正確性は90%程度で限界があります。更に発熱から検査までの時間により診断の精度が変わります。最終的には状況判断を含めて医師が診断します。
質問;施設の場合、集団感染が怖いです。
意味;その通りです。しかし集団感染のきっかけである職員からの感染は防ぐことが困難であるばかりか、休まれると入居者が困ります。いつもお世話になっている職員に突然「来るな・・」と言う空気よりも風邪は「お互い様」と受け入れる空気が欲しいところです。
質問;インフルエンザの場合は薬を一刻も早く飲まなければならないのですか?
答え;「薬を飲んで早く治りたい」気持ちがあることは承知していますが、現代社会ではインフルエンザと診断されたら有無を言わさず最低5日は休まされます。薬の効果は最大に見積もって1日早く解熱することしかなく、解熱してもウイルスは減らないことが証明されました。また肺炎などの合併症が減るとも証明されていません。薬を飲まず、薬の副作用を心配せず、ゆったり寝ていたほうが体には優しいでと思います。
当院の自費ワクチン代 4000円
参考文献:薬のチェックは命のチェック「インフルエンザは風邪!」
毎年インフルエンザの罹患患者数はかなりの数に達すると報道されます。そして解決方法はお決まりの文句;ワクチン接種を、早期の受診を、薬を、そしてうがい手洗いの徹底を・・と。しかしその方法では感染の拡大は防げませんでした。薬で早く治るなら感染の拡大も減るはずなのに、それも違いましたね。感染の拡大を防ぐには、風邪をひいたと思ったら外には出ずに家で寝ていることが大切、基本に戻るのが賢明です