ぎゅっぎゅっぎゅっ

2013年09月03日

話が出来なくなって意思表示がなくなって数日たっていました。
もう、意識はないと思っていました。

主人の顔を見ながら、手を握っていました。ふと、
ぎゅっ
手に力を入れてみると、ぎゅっと握り返してくれたのです。

まさかと思って
ぎゅっぎゅっぎゅっ
手に力を入れてみると、今度はぎゅっぎゅっぎゅっと握り返してくれたのです。

その夜、主人は息を引き取りました。

最期に主人は私に確かに何かを伝えてくれました。暖かい、ぎゅっ、でした。

奥さまは、そんな事を語ってくれました。

 

市川市にある在宅支援診療所の上田医院では、在宅での最期を安心して過ごせるようにお手伝いしております。