市川の夏
2013年08月01日
千葉県市川市中国分2-11-6
2013年08月01日
2013年06月28日
2013年06月25日
2013年06月20日
2013年06月17日
2013年06月15日
上田医院は市川市で在宅での看取りをしています
「お父さんが痛いからずっとさすってくれって言うんですけど、、、」
ある日患者様の娘さんから夜中に電話がありました。
痛みなら薬でかなりコントロールすることは出来ますが、きっと寝てしまうでしょう。この時の患者様の状態から診ると、「痛い」より、娘と一緒に「いたい」傍にいて欲しいという風に聞こえました。そして薬はあえて使いませんでした。
そして一晩、娘は寝ずにお父さんをさすってあげました。
そして翌朝、お父さんは眠るように他界しました。
娘は、お父さんの「痛い」は「一緒にいたい」だったと思う。「最後に一番してほしいこと」をしてあげることが出来て良かった。
もう2度と「いたい」と言えなくなったお父さんの隣で泣きながら話してくれました。
ご冥福をお祈りいたします。
2013年06月13日
近藤誠先生(慶応大学医学部放射線科講師)の「がん放置療法から見えてきたこと」という講義を日本赤十字看護大学で聞いてきました。
手術や抗がん剤の積極的な治療に対して、放射線や鎮痛剤などの身体に負担の少ない温存療法という手法があります。温存療法をざっくり「放置療法」と言っているようでした。
講義の中で印象的だったのは、
①がんには本物の「がん」と転移せず心配のない「がんもどき」がある
②がん検診はする必要がない。(本物のがんなら、検査で発見した時点ですでに、検査ではわからない小さながん細胞が転移しているはず)
③がんもどきは「治療の必要はない」本物のがんなら「治療しても無駄」
結論:がんは検査をしないほうが良い!症状が出てきたら病院に行って、温存療法を含む緩和ケア!
詳細は近藤誠先生の単行本「がん放置療法のすすめ」を参考にしてくださいね
※緩和ケアとは、
2013年06月06日
病院で点滴だけで8か月長生きした方がいました。
自宅に居たら一か月だったかなと。
しかし奥さんと過ごせた時期は1か月減りました。
2013年05月12日
上田医院は市川市にある在宅支援診療所です。ここでは、在宅での看取りをしています。最後を白い病室でなく、住み慣れた自宅でと思う方の支援をしています。
慢性呼吸不全(肺病)で、経口接収不可能(口から食べれない)と判断され、経鼻胃管(鼻から胃まで管を通し栄養を入れる方法)で「最後は自宅で」と入院先から帰宅してきました。経鼻胃管を嫌がるので病室では手にミトンをはめられ管を抜かないように抑制されていました。
そこで、まず自宅では思い切ってミトンと経鼻胃管をはずしました。そしてゆっくりと口から食べるよう指導していきました。久しぶりの「食べ物」を嬉しそうに、幸せそうに味わっていました。そこから生きる力も湧いてきて会話も出来るようにまでなりました。ご家族は、入院してた時には想像できなかった姿だと感動してくれました。
退院して1か月、余命通り他界しましたが、最期に自宅で人間らしく、自分らしく過ごした時間はこれからも残されたご家族にとって素敵な思い出として残ると思います。
ご冥福をお祈りいたします。
2013年04月15日
ここの(市川市 上田医院 付属)有料老人ホーム「我が家 中国分」に来るまで、車いすで移動してた方は、お1人で行きたいところへ行けず、ヘルパーさんに移動してもらってました。そこで早速「いざりばい」をリハビリスタッフと練習しました。まだ部屋まで30分位かかりますが、ご自分で移動できるという素晴らしい自由を思い出してくれたと思います。
認知症がひどく食べ物や空腹の認識がなく自力での食事摂取は無理。食事介助必要。という前情報の方も、医師の指導の下、適度な空腹感より、手を口に持っていく動作が見られてきました。無意識に食べさせられる事より、お腹が空いたから食べる、食べる幸せを思い出してほしいです。
支持が全く入らない、嚥下機能低下で食事全介助の前情報の方も、看護師が食事内容を見直し、ゆっくり食べる、ゆっくり話を聞くことで、何が食べたいか言えるようになり、さらにご自分の手で食べる事を練習できています。次は「なす」次は「ごはん」と意志表示をする。それをご自分で食べる。これは会話なく食べさせられてしまうのとは全く違います。
ご本人様のペースでゆっくりと自由に自分で出来る事をして生きていただく。
老人ホーム「我が家中国分」のスタッフが出来る事は、そっと傍で見守ること。
ご本人様の出来る事を奪ってしまわないように、意思、意欲、自立、を大切に、でしゃばらず、やりすぎず、受容の心で寄り添っていきたいと思っています。頑張りま~す!