高齢者施設ガイド2019(日本経済新聞出版社)に掲載されました
2019年03月31日
千葉県市川市中国分2-11-6
2019年03月31日
2019年03月28日
我が家の住人は問題行動があっても薬で鎮静せず、スタッフの愛情ある声かけだけでなんとかしています。
しかし中にはいつまでも目立つ問題行動のある人もいて、そのMさんは、物を盗む、住人皆のドアをバタンといきなり開ける、便を部屋になすりつけるなどとスタッフや住人をさんざん泣かせていました。
しかし時がたちMさんも最期の時が近づいてきました。弱ってきて盗むことも人のドアを開けることも出来なくなりました。それでもMさんはみんなのいるリビングのいつもの席に行きたがり、その願いを叶えようとベッドをそのいつもの場所へ持っていきました。
あんなに皆を困らせていたのに弱ったMさんを住人はみんな心配しました。
そして旅だったMさんのお別れ会でみんな「寂しくなるね」と口々に言いました。
最期まで存在感のとても強かったMさん。一生懸命生きてたMさん。いつまでもいつまでも最期「我が家」で一緒に過ごした家族の一員としてみんなの記憶の中に。
2019年03月28日
院長の書籍「在宅医療のリアル」に感銘を受けたからぜひ秋田県の施設にいる母を我が家に入居させたいと依頼がありました。
そこの施設では「帰る」と騒ぎすぎて問題のある人と認定され、薬による鎮静を受けていました。薬を使って鎮静すると意識や判断力がが低下します。騒ぐことがなくなる代わりに「自分」を失い朦朧としたり寝る時間が増え、歩行がふらつき、嚥下が低下し食事が出来なくなりただ生きているだけの状態になります。
こちらに入所してまず薬をやめました。意識がはっきりしてきて笑ったり話したりできるようになりました。我が家ではケアスッタフが無理やり何かをしないことにしています。そのかいあってかスタッフの温かい言葉かけが居心地良かったのか「帰る」と騒ぐことなく穏やかな毎日を過ごしています。
問題行動があるとすぐ薬で鎮静させる施設が多いのですが、我が家では薬を使うことはほとんどありません。「愛情」ある言葉かけだけで問題はなくなると信じているし、実際落ち着く方がほとんどです。