週刊朝日に「自宅看取り件数の多い診療所リスト全国上位100」

2015年07月09日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週刊朝日に「自宅看取り件数の多い診療所リスト全国上位100」という記事内に上田医院が掲載されていました!

しかし、残念な事に、数字が全く違いました。

実際は、「合計患者数」2400人「死亡患者数」166人「自宅死亡者数」148人「自宅看取り率」89%

と全国でもかなり上位に食い込む結果となっていました!!

 

最期はどうなるの?

2014年10月28日

最期はどうなるんでしょう?

弱っていくご主人を見ながら、まだ大丈夫。でもこの先は…と不安な胸の内を打ち明けてくれました。

そうですよね。この先必ず旅立ちの時が来ます。

それは毎日の延長線上にあって、いつか訪れます。
最初は少しずつ食べる量が減ります。そして少しずつ飲める量も減っていきます。
起きている時間やお話しできる時間も少しずつ減っていきます。

それは誰にも止める事が出来ない事です。無理に食べさせると時には体が拒絶し、吐いたりすることもあります。 ご本人様を苦しめる事になります。

ご本人様は、寝ている間に夢を見たりしていると言われています。
奥さまの声を夢うつつに聞いているとも言われています。
意識がないようでも、最期まで聴覚や触覚はあると言われています。
声掛けやお手当て(スキンシップ)を心がけると安眠できるそうです。

病気などによりいろいろですが、一般的には眠りにつくように静かに逝ってしまう事がほとんどです。

そうですか。安心しました。奥さまはそう言ってご主人を愛おしそうに見つめていました。

 

肺がん末期

2014年09月10日

肺がん末期と宣告された彼の決断したことは、

「最期まで普通の生活がしたい」でした。

一般的には癌が発見されると、抗がん剤などの治療が始まります。
その生活は一変し「癌を治療するための生活」が始まります。
通院したり入院したりしながら、癌や抗がん剤の副作用と闘う毎日を過ごします。
でも彼は一切の治療を拒否し、今まで通りの生活をつづけました。

そして、治療を拒否し続けて2年。
徐々に寝る時間が増え、徐々に食べれなくなりました。
いよいよ最期の時が近づいてきたのかもしれないと言う事で、訪問診療を依頼しました。

食事は摂れなくなっても、最期まで大好きなビールを飲みました。
幸い痛みもなく苦しむこともなく静かで穏やかな最期の時間を過ごせました。

ある日「私もあと2日で死ぬ。」と言い、会いたい人を呼び寄せてお別れをしました。
そして予告した通りではなかったのですが、4日目に他界されました。

したい事を最後まで貫いた生き方は何よりも素晴らしいと実感しました。

 

市川市にある上田医院では、在宅でのお看取りのお手伝いをしております。
ケアマネ(ヘルパーを頼んだり)や看護師やリハビリなど幅広い角度から支えていけるよう体制を作っております。

最期に ありがとう

2014年06月05日

わがままな人でした。そう思いながら看病していました。
この人は私の苦労なんてちっともわかってくれないまま逝ってしまうんだ。

そんなある日、少し神妙な顔で、紙と筆を持って来いと言いました。
なんだろうと思い、渡すと主人はこう書いたのです。

「ありがとう ばーちゃんが心配だ よろしくたのむ」(ばーちゃんとは私のこと)

その紙を見てびっくりしました。そして今までの苦労が全て報われたように感じました。
口では最期まで威張っていたけど、心の中は感謝でいっぱいだった…。
長い間夫婦として傍にいたけど、全然気づかなかった…。
そして、最期に自分の身体より、私の事を心配してくれていた…。

私はその日、心から感謝しながら看病することが出来ました。

次の日の朝、主人は眠るように亡くなっていました。

 

市川市にある在宅支援診療所 上田医院 はお家での最期、看取りをお手伝いしております。
お宅にお邪魔して寄り添ってお手伝いしていると、いくつもの感動に出会います。

ご冥福をお祈りいたします…。

 

自分で決める最期

2014年04月09日

在宅支援診療所の上田医院はご自宅でのお看取りのお手伝いもしております。

 

先日、自宅に帰りたいと退院してきたTさんのお宅に訪問しました。
しかし、ご家族は「自宅で看取るなんてとてもできません。最期は病院で」
との事でした。

聞いてみると、死への不安や恐怖。病院で亡くなることが当然という思い込みがありました。

しかし、Tさんの気持ちから、自宅で最期を過ごすことをご家族もだんだん受け入れていきました。

そして、最期の時が来たのです。

Tさんは、娘と息子を抱きしめました。そして次に手をしっかりにぎりしめました。
「お迎えが来たわ。ありがとう」と言って手を放しました。
それはとても満足した満ち足りたお顔でした。
そして、深呼吸を2回大きくしました。
そして、そのまま静かに息を引き取られました。

とても感動する最期でした。ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

幸せな旅立ち

2013年12月25日

八心会では毎月数名の自宅での看取りをしています。

看取りの数だけ、感動の話があります。

死を受け入れると、恐怖もなくなるようです。お迎えの時がわかるようで、その時を静かにおだやかに待っているように見えます。

この方は、お気に入りの服に着替えて、お気に入りの腕時計をしました。孫を呼んで、「おばあちゃんはもう逝くからね。ありがとうね」とお別れの挨拶をしました。

旅立ちは必ずしも悲しいものではなく、感謝と幸せに満ち、人生やりとげた満足感と、先に逝って待っている親や伴侶に会いに行くためのものに見えます。

残される家族は、「淋しい。逝かないで」と泣くのをがまんして、「ありがとう。良い人生だったね」と称えることが出来たら、ご本人様も安心して旅立てるのではないでしょうか。

ぎゅっぎゅっぎゅっ

2013年09月03日

話が出来なくなって意思表示がなくなって数日たっていました。
もう、意識はないと思っていました。

主人の顔を見ながら、手を握っていました。ふと、
ぎゅっ
手に力を入れてみると、ぎゅっと握り返してくれたのです。

まさかと思って
ぎゅっぎゅっぎゅっ
手に力を入れてみると、今度はぎゅっぎゅっぎゅっと握り返してくれたのです。

その夜、主人は息を引き取りました。

最期に主人は私に確かに何かを伝えてくれました。暖かい、ぎゅっ、でした。

奥さまは、そんな事を語ってくれました。

 

市川市にある在宅支援診療所の上田医院では、在宅での最期を安心して過ごせるようにお手伝いしております。

老衰

2013年08月30日

93歳の父が、最近急に食べなくなり歩けなくなってきました。と心配した家族から当院に往診の相談がありました。

急いで往診しましたが異常は見当たりません。そこで「老衰ですね。このままお家で最期の時を待ちましょう」とお話ししました。

とても素敵な方でした。孫にも子供たちにも慕われていました。孫が小さいころ、誰がおじいちゃんの隣で寝るか、喧嘩になっていたそうです。そして、おじいちゃんが最期だと知り、また孫たちはおじいちゃんの隣で順番に寝たそうです。

往診の依頼から10日目の朝も、孫2人にかかえられてトイレに行けました。そしてその夜静かに召されました。とても幸せそうに見えました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

※ご自宅で最期を看取る場合は、必ず主治医(往診医)が必要です。主治医がいないと、事件性がないか遺体解剖をしたり、保険金やありばいなど警察から事情聴取されることがあります。


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看護師求人

2013年08月15日

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