がん研有明病院「介護と医療連携の会」に上田院長が講師として招かれました

2023年11月13日

先日、上田院長が、がん研有明病院の会合で特別講師を務めました。

テーマは、「症例から学ぶおひとりさまへの支援」です。
今、身寄りのない高齢者「おひとりさま」の支援が課題になっております。

 

上田医院では、上田院長を始め、医師やケアマネージャー、看護師などと連携して、数多くの「おひとりさま」の支援を行っています。

講演の中で上田院長からは、Aさんのケースについてお話がありました。

 

内容は以下の通りです。

Aさんは、末期のがんで上田院長が主治医に。徐々に病状が悪化したため、上田医院の在宅サービスを受けることになりました。しかし、ひとり住まいで親族との関係も悪く、後見できる方がいませんでした。また、金銭的にも余裕がなかったため、ケアサービスも拒否していました。

そこで、上田医院のケアマネージャーは、Aさんとの人間関係の構築、親族への連絡、本人の許可を得ての通帳管理などに尽力しました。また、看護師も身体介護のほか、買い物やゴミ出しなどのサポートも行いました。そして、上田院長も親身になって容体が悪化したときなどの緊急時の対応をしました。

Aさんは、在宅サービスを開始してから3か月ほどでお亡くなりになりましたが、上田医院からの働きかけで、親族からは亡くなった後の引き受けについては許諾をもらうことができました。

上田医院の医師やケアマネージャー、看護師などの連携によって、心を込めてAさんをお見送りすることができました。

 

一概に「おひとりさま」といっても、おひとりおひとりの状況や背景は様々です。「おひとりさま」支援も千差万別になります。ですが、「おひとりさま」の在宅サービスには、医師やケアマネージャー、看護師などの連携がとても大切だということを改めて認識させられました。

講演の最後に上田院長は、「不安な気持ちに寄り添うこと、全部任せて大丈夫という安心感をもってもらい信頼関係を築くことが大切だと思います。」と話していました。

 

上田医院は千葉県 看取り件数 堂々第3位!

2017年11月13日

「最期まで自宅で診てくれるいいお医者さん」という本が週刊朝日MOOKから発売されました

上田医院は千葉県内 看取り件数 堂々第3位 でした(93頁参照)

院長の「通院できる時だけの関係ではなく最期まで責任持ちたい」という理念のもと地域の方が最期の最期までまで住み慣れた自宅で安心して過ごせるよう施設を作り体制を整え思いつく出来る限りのことをしてきました。

看取り件数千葉県第3位、この実績は地域の皆様に信頼され愛され、また職員一同総勢100名一丸となって誠意を尽くした結果だと思っております。今後も上田医院は地域の皆様の期待に応えるべく精進して参りたい所存です

どうか末永くよろしくお願いします

 

クリックで上田医院PR原稿が読めます↓

最期まで自宅で診てくれるいいお医者さん

週刊朝日に「自宅看取り件数の多い診療所リスト全国上位100」

2015年07月09日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週刊朝日に「自宅看取り件数の多い診療所リスト全国上位100」という記事内に上田医院が掲載されていました!

しかし、残念な事に、数字が全く違いました。

実際は、「合計患者数」2400人「死亡患者数」166人「自宅死亡者数」148人「自宅看取り率」89%

と全国でもかなり上位に食い込む結果となっていました!!

 

施設往診依頼殺到?

2015年02月01日

ここ市川市で上田医院も往診を初めて7年になります。

地域でひとつひとつ信頼を積み上げ気が付けば有料老人ホームなど6施設受け持っています。

・我が家中国分(有料老人ホーム)←自営
・プレジールヴィラ(有料老人ホーム)
・ライフアンドシニア(有料老人ホーム)
・サボテン六高台(サービス付高齢者住宅)
・イリーゼ市川(有料老人ホーム)
・イリーゼ別邸(有料老人ホーム)


これからもよろしくお願いします

最期はどうなるの?

2014年10月28日

最期はどうなるんでしょう?

弱っていくご主人を見ながら、まだ大丈夫。でもこの先は…と不安な胸の内を打ち明けてくれました。

そうですよね。この先必ず旅立ちの時が来ます。

それは毎日の延長線上にあって、いつか訪れます。
最初は少しずつ食べる量が減ります。そして少しずつ飲める量も減っていきます。
起きている時間やお話しできる時間も少しずつ減っていきます。

それは誰にも止める事が出来ない事です。無理に食べさせると時には体が拒絶し、吐いたりすることもあります。 ご本人様を苦しめる事になります。

ご本人様は、寝ている間に夢を見たりしていると言われています。
奥さまの声を夢うつつに聞いているとも言われています。
意識がないようでも、最期まで聴覚や触覚はあると言われています。
声掛けやお手当て(スキンシップ)を心がけると安眠できるそうです。

病気などによりいろいろですが、一般的には眠りにつくように静かに逝ってしまう事がほとんどです。

そうですか。安心しました。奥さまはそう言ってご主人を愛おしそうに見つめていました。

 

肺がん末期

2014年09月10日

肺がん末期と宣告された彼の決断したことは、

「最期まで普通の生活がしたい」でした。

一般的には癌が発見されると、抗がん剤などの治療が始まります。
その生活は一変し「癌を治療するための生活」が始まります。
通院したり入院したりしながら、癌や抗がん剤の副作用と闘う毎日を過ごします。
でも彼は一切の治療を拒否し、今まで通りの生活をつづけました。

そして、治療を拒否し続けて2年。
徐々に寝る時間が増え、徐々に食べれなくなりました。
いよいよ最期の時が近づいてきたのかもしれないと言う事で、訪問診療を依頼しました。

食事は摂れなくなっても、最期まで大好きなビールを飲みました。
幸い痛みもなく苦しむこともなく静かで穏やかな最期の時間を過ごせました。

ある日「私もあと2日で死ぬ。」と言い、会いたい人を呼び寄せてお別れをしました。
そして予告した通りではなかったのですが、4日目に他界されました。

したい事を最後まで貫いた生き方は何よりも素晴らしいと実感しました。

 

市川市にある上田医院では、在宅でのお看取りのお手伝いをしております。
ケアマネ(ヘルパーを頼んだり)や看護師やリハビリなど幅広い角度から支えていけるよう体制を作っております。

最期に ありがとう

2014年06月05日

わがままな人でした。そう思いながら看病していました。
この人は私の苦労なんてちっともわかってくれないまま逝ってしまうんだ。

そんなある日、少し神妙な顔で、紙と筆を持って来いと言いました。
なんだろうと思い、渡すと主人はこう書いたのです。

「ありがとう ばーちゃんが心配だ よろしくたのむ」(ばーちゃんとは私のこと)

その紙を見てびっくりしました。そして今までの苦労が全て報われたように感じました。
口では最期まで威張っていたけど、心の中は感謝でいっぱいだった…。
長い間夫婦として傍にいたけど、全然気づかなかった…。
そして、最期に自分の身体より、私の事を心配してくれていた…。

私はその日、心から感謝しながら看病することが出来ました。

次の日の朝、主人は眠るように亡くなっていました。

 

市川市にある在宅支援診療所 上田医院 はお家での最期、看取りをお手伝いしております。
お宅にお邪魔して寄り添ってお手伝いしていると、いくつもの感動に出会います。

ご冥福をお祈りいたします…。

 

自分で決める最期

2014年04月09日

在宅支援診療所の上田医院はご自宅でのお看取りのお手伝いもしております。

 

先日、自宅に帰りたいと退院してきたTさんのお宅に訪問しました。
しかし、ご家族は「自宅で看取るなんてとてもできません。最期は病院で」
との事でした。

聞いてみると、死への不安や恐怖。病院で亡くなることが当然という思い込みがありました。

しかし、Tさんの気持ちから、自宅で最期を過ごすことをご家族もだんだん受け入れていきました。

そして、最期の時が来たのです。

Tさんは、娘と息子を抱きしめました。そして次に手をしっかりにぎりしめました。
「お迎えが来たわ。ありがとう」と言って手を放しました。
それはとても満足した満ち足りたお顔でした。
そして、深呼吸を2回大きくしました。
そして、そのまま静かに息を引き取られました。

とても感動する最期でした。ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

五感を大切に

2014年03月30日

現代社会は、機械化・デジタル化されどんどん五感を使うことが少なって来ています。
苺やトマトも糖度がいくつと数字で評価され、
生活や仕事もパソコンや携帯中心と言う方も多いのではないでしょうか。

食べ物は、消費期限をみないと心配…。
自分の体調は、検査の結果をみないと心配…。

最近は死亡したかどうかもモニターで確認したいという声まで…。

見ればわかるかな…と。

五感を大切にした生活を、毎日気にかけていくことの意味を感じています。
春なら桜を見て、美しいと感じ、風や匂いを受け止め、木肌から生命力の大きさを知り、
美味しいだんごを食べながら生きてる幸せを味わう…。

どちらかというと、病院でのお看取りは数値中心で、在宅でのお看取りは感覚を大切にしているように思います。数値が悪いから薬や食事制限、ではなくて、体調の声を聴いてよりそうような治療対処をしていきます。うまくいくと、お迎えの声が聞こえるようになるそうです。