在宅医療のリアル 改訂版 発売中
2019年09月06日
千葉県市川市中国分2-11-6
2019年09月06日
2019年09月02日
暑さも冷めやらぬ9/1に夏祭りを開催しました。
今回の目玉は、『流しそうめん!!』みなさん一生懸命、必死に流れてくるそうめんを取って食べていました。うまく取れない方には、他の入居者様が取ってあげたりと、入居者様それぞれが、役割を持って、笑顔で参加していた様子も印象的でした。
また、ご家族様も積極的にお手伝いや、参加をしていただき、デイサービスすみれの利用者様やスタッフも参加していただき、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
フィナーレは花火大会!みなさん、童心にかえったようにワイワイとはしゃぎながら花火を楽しみました。
いつも日常起こったことをすぐに忘れてしまうAさん。お祭りの次の日に、「流しそうめんをして花火をして、少し夜更かしをして、昨日は本当に楽しかったわ~」と。その話から、周りの入居者様たちとお話の花を咲かせていました。
普段と違った行事も、日々の日常も、我が家の入居者様の人生の1ページに“楽しかった”と刻められるような施設でありたいと思っています。
市川市中国分にあります、有料老人ホーム『我が家 中国分』は随時見学対応しております。気軽にお声掛けくださいませ。一緒に楽しく穏やかな空間を作っていきたいと思っています。
2019年04月21日
我が家の奇跡、前々回のブログの延長です。お付き合いください。
春の兆しが見えてきた頃、90代の一人の男性とお別れをしました。
その方は、入居当初は「帰る!お世話になりました!」と毎日荷物を玄関まで運んで、杖を持ち、玄関で迎えを待っており、その度に、本人を説得し、お部屋に戻る・・・そんな毎日の繰り返しの方がいました。毎日はがきに、“ここを出ていくためにお金が必要だから持ってきてくれ”と家族宛に手紙を書いていました。食事以外の一日を自室で過ごし、リビングでみなさんと何かをするということはほとんどない方でした。しかし、月日がたち、帰るという言葉がなくなり、リビングの定位置で過ごすことが多くなってきました。皆さんの自室を周り、「早く!」と、言葉数は少ないですが、食事へと、他入居者さん達を誘っていました。同じテーブルの仲間に、自ら水を汲み、振る舞う。食事席の対面の方の薬を「だして」とスタッフに言う。時には、転倒している方を見つけて、スタッフに教えてくれるなど、入居時なかった行動や言動が見られるようになりました。その頃から、毎日のはがきには、“死ぬまでここにいるから、お金を持ってきて欲しい”という内容に変わりました。
いよいよお別れの時が近づいてきました。動きづらくなってきている身体で、なんとか自分で自分のことを行っていました。亡くなる一か月前ほどから、いつも一緒のテーブルで過ごしていた入居者様のお部屋のドアを開けることが更に増えました。お部屋にいると、「早く!」と声をかけていました。ご家族から、「今まで一人でなんでもやってきて、仲間とかなんて考えられない。」というその方は、私たちから見ると、仲間意識でとっている行動にしか見えませんでした。いよいよお別れの時に、その方は、声を振り絞って「帰る!」と言いました。久しぶりに聞きました。ご家族が集まる中で、家に帰りたくなったのかな・・・と思い、「どこに?」と聞くと、一定の場所に指を指しました。何度聞いても同じ場所を指さし、「帰る!」と言います。そこは居室でもなく、自宅でもなく、いつもずっと過ごしていたあのリビングの定位置の場所でした。すぐにベッドを定位置の場所に移動しました。いつものメンバーが寄ってきて声をかけていました。「早くよくなれよ!」「しっかりしなさいよ」と。ご本人もそれに応えるかのようにうなずきます。自分のいた場所をずっと見つめていました。そこから数時間後、ご家族に見守られながら静かに息を引き取りました。
立派な、本当に立派な最期でした。お別れ会でも笑いあり、涙ありの会でした。後日、ご家族が持ってきて頂いたお礼品の熨斗の水引は“赤”でした。立派な最期の幕引きは赤色でした。そんなご家族様の粋な計らいには脱帽でした。
どのような方でも、必ず最期の日はやってきます。いかに今までの日常を大きく変えることなく、自然に・・・嫌なことはせずに・・・。私たちの常の課題です。人生の最後を自分の家で迎えたいという方は多いと思います。現実、難しい方も多くいらっしゃるかと思います。少しでもお家にいる安心感をもって過ごしていただきたいと思っています。産まれてから亡くなるまでの歴史の中の一片を逸脱することなく、あくまでも自然に寄り添っていけたらと考えています。終わりよければすべてよし。あっぱれ!と感じられる最期は素敵だと思いませんか?
2019年03月31日
2019年03月28日
我が家の住人は問題行動があっても薬で鎮静せず、スタッフの愛情ある声かけだけでなんとかしています。
しかし中にはいつまでも目立つ問題行動のある人もいて、そのMさんは、物を盗む、住人皆のドアをバタンといきなり開ける、便を部屋になすりつけるなどとスタッフや住人をさんざん泣かせていました。
しかし時がたちMさんも最期の時が近づいてきました。弱ってきて盗むことも人のドアを開けることも出来なくなりました。それでもMさんはみんなのいるリビングのいつもの席に行きたがり、その願いを叶えようとベッドをそのいつもの場所へ持っていきました。
あんなに皆を困らせていたのに弱ったMさんを住人はみんな心配しました。
そして旅だったMさんのお別れ会でみんな「寂しくなるね」と口々に言いました。
最期まで存在感のとても強かったMさん。一生懸命生きてたMさん。いつまでもいつまでも最期「我が家」で一緒に過ごした家族の一員としてみんなの記憶の中に。
2019年03月28日
院長の書籍「在宅医療のリアル」に感銘を受けたからぜひ秋田県の施設にいる母を我が家に入居させたいと依頼がありました。
そこの施設では「帰る」と騒ぎすぎて問題のある人と認定され、薬による鎮静を受けていました。薬を使って鎮静すると意識や判断力がが低下します。騒ぐことがなくなる代わりに「自分」を失い朦朧としたり寝る時間が増え、歩行がふらつき、嚥下が低下し食事が出来なくなりただ生きているだけの状態になります。
こちらに入所してまず薬をやめました。意識がはっきりしてきて笑ったり話したりできるようになりました。我が家ではケアスッタフが無理やり何かをしないことにしています。そのかいあってかスタッフの温かい言葉かけが居心地良かったのか「帰る」と騒ぐことなく穏やかな毎日を過ごしています。
問題行動があるとすぐ薬で鎮静させる施設が多いのですが、我が家では薬を使うことはほとんどありません。「愛情」ある言葉かけだけで問題はなくなると信じているし、実際落ち着く方がほとんどです。
2019年01月05日
新年、明けましておめでとうございます!我が家中国分では、元旦から、お雑煮やおせち料理、かるたや歌など、お正月らしく過ごしています。今年一年、さらに笑顔で過ごしていただけるよう、努力していきたいと思う所存です!
“集団で生活をする”という中で、いかに個性を無くさず、その人らしい生活ができるか・・・ということは常に課題ではありますが、「観察力」と「コミュニケーション」そして「感覚」を今まで以上に大事に考え、入居者様が自分のペースで生活できるよう、寄り添えたらと思っています。
地域に根付いた『施設』よりも、地域に溶け込む『家』のような存在を目指していきたいと思っています。本年もよろしくお願い致します!!!
市川市、中国分にあります有料老人ホーム『我が家 中国分』は、今年も全力で日々を楽しんでいきたいと思っています。ご入居相談やご質問等ありましたら、お気軽にご相談下さい!また、一緒に働いてみたいという方も大歓迎です!
2018年09月13日
この度は、上田先生をはじめスタッフの皆様には大変お世話になりました。叔父金蔵とも厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。とくに亡くなる準備が始まってから、皆様方の優しさには正直驚きました。
声が出なくなってきた叔父に対して、まるで家族のように「金ちゃん、金ちゃん」と何度も呼びかけてもらいました。叔父はちゃんと分かっていて嬉しそうでした。
「こんなにも愛されていたの?幸せだったね、ここに来て良かったね」心より思いました。
こんなふうに日常を過ごせていたら何の心配も要らなかったのですね。
まさに我が家の一員になっていたのですね。
そして最後のお別れ会、感動致しました。どの葬儀にも負けない、愛情に満ちた素晴らしいお別れの会でした。
皆様方の叔父とのエピソード、ご入居の皆様方には一生懸命に送っていただき、感動です。
みんな良い人たちですね。良い人たちに囲まれて叔父は幸せでした。
「我が家」に出会えて叔父ともども幸せでした。
これからも皆様、お身体に気を付けて素敵なお仕事を頑張ってくださいませ。
陰ながら応援させていただきます。
4年間、本当にありがとうございました。感謝、感謝、です!
ご家族様からお手紙をいただきました。ありがとうございました。
ここ市川市にある住宅型有料老人ホーム「我が家」は、入居者様とスタッフが1つの大きな家族になれたらいいなと思っています。ここに自分の居場所があり、ここで自分らしくしたいことをして安心して最期まで暮らせるそんな「我が家」になりたいです。
2018年07月27日
2018年04月10日